結 党 宣 言

 現在の日本の政治構造は、立法・行政がすべて首都圏集約型であり、政党・政治団体も地方に目を向ける柔軟性を失い、各政党の地方支部は中央の下請け・下達機関に成り下がっている。一方、日本国内には、最小自治単位である市町村が平成の大合併を経た後にも1,700以上存在する。それらの市町村の大半は、財政の硬直化、超高齢少子化、産業の衰退、人口流失など深刻な都市経営上の危機に直面しており、大都市との地域間格差は広がるばかりである。

 このような、時代にこそ、硬直化した中央集権政治と対峙し、地域の実態を踏まえた政策の実現を目指す地域政党の役割が重要になってきた。
 地域主権、つまり地域が自ら主体的に政策を立案、決定、実行し、責任を持つことであるならば、地域に根ざした地域政党があってしかるべきである。中央政党の党利党略に、地方政治が振り回されることなく、必要であるならば国の法律体系や統治機能にも影響力を行使し、地域主権の当事者である住民目線で地方政治を行う地域政党は、時代の要請でもある。

 地域政党「ニューウィング横須賀地域主権会議」は、地方議会と地方首長とのいわゆる『車の両輪論』等という、これも中央からのお仕着せの矮小化された役割分担にとどまることなく、地域の意思を尊重し、みずから政策立案・提言を行い、横須賀における地域主権確立の道筋を明らかにしていくことに全力を尽くす。

 横須賀はどこに向かうのか、どのような人を育てるのか、どのようなものをつくるのか、どのように経済を回していくのか。私たちの目の前には困難な課題が山積みになっている。国の財政が破綻に向かう中、もはや私たち地方にも甘えは許されない。「依存」から「自立」への覚悟が今、問われている。地域の胎動を国に認めさせるという気概の下、私たちの郷土の伝統や風土を踏まえ、横須賀の本来持つエネルギーを充分にそして継続して活かせる都市の実現を目指し、ここに地域政党「ニューウィング横須賀地域主権会議」の結党を宣言する。

 さあ、横須賀に集うみなさん、今こそ「私の郷土は横須賀、横須賀に生まれてよかった」と、私たちの子どもの世代が胸を張って言えるまちづくりを、私たち地域政党「ニューウィング横須賀地域主権会議」とともにはじめましょう。

 

2013年9月1日